中学校の現場では、2021年度(令和3年度)から導入された「新学習指導要領」に基づき、非常に明確なルールで成績(評価・評定)がつけられています。
これまでは「関心・意欲・態度」といった少し曖昧な項目がありましたが、現在は「資質・能力の3つの柱」に完全に対応した3項目で評価される仕組みです。
この仕組みを知っていると「なぜうちの子の成績は上がらないのか?」という悩みに対して、この評価方法を理解することが解決する手助けになります。
観点別学習状況の評価(ABC評価)
各教科の成績表には、5、4、3といった数字のほかに、3つの「観点」が並んでいます。これが「資質・能力の3つの柱」に対応しています。
| 資質・能力の3つの柱 | 成績表の「観点」の名前 | どうやって測るのか(評価方法) |
| 知識・技能 | 知識・技能 | 定期テスト(知識問題)、小テスト、ワークシート、実技試験 |
| 思考力・判断力・表現力等 | 思考・判断・表現 | 定期テスト(記述・応用問題)、レポート、発表、制作物 |
| 学びに向かう力・人間性等 | 主体的に学習に取り組む態度 | 振り返りシート(自己調整)、ノートの工夫、発言、粘り強い試行錯誤 |
「主体的に学習に取り組む態度」の変化(重要!)
ここが以前と最も違う点です。昔のように「手を挙げた回数」や「忘れ物がないか」だけで決まるわけではありません。
現在は「自己調整」ができているかが重視されます。
- 単に頑張るだけでなく: 自分の弱点を見つけ、それを補うためにどう勉強のやり方を変えたか、という「戦略性」が評価の対象になります。
- 自走・未来コンパスの出番: 斉藤さんが教える「AIを使った振り返り」や「学習戦略」は、まさにこの項目の評価を上げる直球の対策になります。
「観点(ABC)」から「評定(5〜1)」への決まり方
各学校によって細かい基準はありますが、一般的には以下のような組み合わせで「5段階評価」が算出されます。
- 5: すべての観点が「A(十分満足)」、あるいは一部が「A+(特に顕著)」
- 4: Aが1〜2個、残りがB
- 3: すべての観点が「B(おおむね満足)」
- 2: BとCが混ざる
- 1: すべての観点が「C(努力を要する)」
ポイント: テストで100点を取っても、「知識・技能」と「思考・判断・表現」がAでも、ノートや振り返りが不十分で「主体的な態度」がCだと、評定は「3」や「4」になる可能性があります。
学年末「学年評定(総合)」の算出方法
3学期制の場合、学年末に通知表に載る「学年評定」は、1学期・2学期・3学期の単純な平均ではありません。
①観点ごとに「年間の総括」を行う
まず、各観点(例:数学の知識・技能)について、1年間の成長を総括してABCを決めます。
- 右肩上がり重視: 1学期(B) → 2学期(A) → 3学期(A) と成長した場合、学年評価は「A」になる可能性が高いです(後伸びを評価するルール)。
総括されたABCを組み合わせて「5段階」を出す
学年を通した「知識・技能の総括」「思考力の総括」「態度の総括」を出し、その組み合わせで最終的な「5」が決まります。
「絶対評価」の落とし穴:平均点は関係ない
昔の「相対評価」は、クラスの上位7%が「5」と決まっていました。しかし現在は「絶対評価」です。
- 全員が「5」もあり得る: 全員が基準を満たせば、クラス全員が「5」になります。
- 基準の明確化: 先生は学期の最初に「こういうレポートを出せばA」「テストでここを解ければ思考力がA」という評価基準(ルーブリック)を提示しています。
💡 自走・未来コンパスとしての「必勝戦略」
「今の成績はテストの点数だけでは決まりません。特に『主体的に学習に取り組む態度』は、**自分がどう工夫して勉強したかという“証拠”を先生に見せる必要があります。自走・未来コンパスでは、AIを使ってその“学習の軌跡(ポートフォリオ)”を可視化し、先生に高く評価される自走の形を作ります。」
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